調査データから
年代ごとに好みが分かれる好きな音楽なジャンル ~その分かれ目はどこにあるのか~
――2009年都市生活者Web調査(4)「音楽」


9月に実施した「都市生活者Web調査」の首都圏(1都8県)の結果では、好きな音楽のジャンルや、その聴取機器、CDの購入・レンタル枚数、有料音楽配信の利用経験などについて聞きました。



① 幅広い年代で支持されるJ-POP、女性はクラシックがお好き


好きな音楽のジャンルを聞いたところ、J-POPが男女とも50代まで1位となり幅広い年代で支持されていることがわかりました。一方、60代では1位は男女とも歌謡曲です。J-POPが、60代も席巻するのはいつでしょうか。
また、クラシックにも、特徴的なことがあります。女性のランキングを見ると、全体で2位、30代以上では3位以内にランキングされるなど、クラシックの人気は高いものがあります。男性ではどの年代でも上位3位に入らない点と比べると、大きな違いが見受けられます。性別によって音楽嗜好も分かれることがわかります。

表1:好きな音楽のジャンル上位3位 (単位:%)

J-POP、歌謡曲、クラシックを好きな人の購読紙を見てみます。いずれも読売新聞が最も到達しています。

図1 J-POP、歌謡曲、クラシックを好きと答えた人への購読新聞到達率(単位:%)



② 3人に1人は、MP3プレーヤーを使用して音楽を聞いている

つぎに、音楽聴取時に利用機会が多い機器について聞いたところ、コンポなどオーディオ機器(48.3%)、パソコン(46.6%)、MP3プレーヤー(i-Podなど)(35.0%)の順となりました。
これを年代別に見てみると、コンポなどオーディオ機器やラジオなど従来からある機器は、年代が高くなるほど高く、パソコンやMP3プレーヤー(i-Podなど)は若くなるほど高くなる傾向がみられます。

表2 音楽を聞く時に、利用することが多い機器(複数回答 単位:%)


③ この1年間に半数近くの人がCDを購入している。平均は4.3枚

この1年間にCDを購入した枚数としては、2枚を回答した割合が一番高くなっていますが、10枚以上購入する人の割合も予想以上に高く、平均すると4.3枚になります。
男女別で見てみると、購入経験では女性の方が高いスコアになっています。購入枚数では男性のスコアの方が高くなっています。男性の方が、ヘビーユーザーが多いことのあらわれでしょうか。
年代別に見ると、男女とも40代・50代で、一番スコアが高くなっており、この年代が最もCDを買う層であるといえるでしょう。
また、18~29歳女性では、「1枚」のスコアが一番高くなっていますが、ついで「3枚」「4~5枚」のスコアが高くなっていることから、偶然的に買う人とある程度習慣的に買う人が二極化しています。

表3 この1年間で購入したCDの枚数(単位:%)



④ この1年間にレンタル経験があるのは、3人に1人

この1年間にCDをレンタルしたことがある人は3人に1人で、CD購入者の割合より低めです。またレンタル経験者のうちの3分の1が「10枚以上」レンタルしています。CD購入は広く浅く、レンタルはそれより狭く深いという傾向で、CDはレンタル派という層の存在を感じさせます。
18~29歳の男女では、5人に1人が、「10枚以上」レンタルしており、この年代が一番積極的であることがわかります。一方、男女とも60代では、レンタルしなかった人が8割を越え、レンタルには馴染みが薄いことがわかります。

表4 この1年間でレンタルしたCDの枚数(単位:%)




⑤ 18~29歳では男女とも、有料音楽配信を利用したことがあるのは4割を超える

有料音楽配信の利用状況を聞いたところ、全体で3割の人が利用経験があり、最もよく使う使用機器としては、「パソコン」「携帯電話」「PC、携帯の両方」の順でした。男性では、「パソコン」の利用が「携帯電話」の利用を3倍近く上回っているのに対し、女性では、その差は2ポイントほどしかなく、女性の「携帯電話」の使用の高さがわかります。
18~29歳男女では、利用経験が4割を超えています。また30代以下としてみると、CDの購入枚数は少ないが、有料音楽配信のポイントは高くなっている点から、この年代ではCDを購入するよりも、音楽配信によって楽曲を手にいれるのが当たり前のことになっているのかもしれません。

表5 有料音楽配信を利用する際の機器(単位:%)

以上のことから、購入にも、レンタルにも、ダウンロードにも積極的な若者層、レンタルショップや音楽配信などに馴染みが薄くもっぱらCD購入の年配層、年代を問わず必要な場合には、レンタルで済ますレンタル派がいることがわかります。

有料音楽配信を利用したことがある人の購読紙を見てみます。いずれも読売新聞が最も到達しています。また、読売新聞読者の特徴として、「携帯電話」を利用している人が多いことがあげられます。

図2 有料音楽配信を利用したことがあると答えた人への購読新聞到達率(単位:%)


(平賀)
調査概要 2009年都市生活者Web調査

調査期間 2009年9月2日~18日
調査地域 1都8県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県
調査対象 満18~69歳の男女個人
設定サンプル数 2000
サンプリング インターネット調査パネルを基にした割当法(性・年代別)
調査方法 インターネット調査
調査企画・設計 読売新聞東京本社
レターヘッド・実査 NTTビジュアル通信(株)