新聞の読まれ方・広告の見られ方
政権交代などの社会の変化によって政治面・1面を意識して読む人が増加
【AdVoice(読売読者モニター調査)より】



ここ最近、日本では政権交代、昨年秋から続く不景気や雇用問題、そして新型インフルエンザの流行など、これまで私たちが経験したことのないような多くの出来事が起りました。これらの変化や事件は、新聞の閲読にどんな影響を及ぼしているでしょうか。アドボイスモニター256人の回答から考察します。(調査期間:2009年10月23日~24日)



① 3割の人が、直近3ヶ月で「政治面」をよく読むようになった


ここ3ヶ月でそれ以前に比べて「よく読むようになった面」、「あまり読まなくなった面」について聞いたところ、29.3%の人が「政治面」を「よく読むようになった」と回答。次いで「1面」(21.1%)、「経済面」(18.8%)、「生活情報・医療・教育面」(16.0%)などが上がっています。

図1「ここ3ヶ月でそれ以前に比べて『よく読むようになった面』または『あまり読まなくなった面』はありますか」



② 「ここ3ヶ月でよく読むようになった」~ほとんどの面で女性のほうが男性よりスコアが高い

男女別に「よく読むようになった」と答えた人の割合を比較すると、「解説面」以外のすべての面で女性のスコアが男性を上回っています。

図2「ここ3ヶ月でよく読むようになった面」(全体・男女別)



③ 「経済面」「国際面」「解説面」「スポーツ面」は依然として男性がよく読む面

「経済面」や「国際面」は「よく読む」の女性が増えたものの、依然男性の方が高いスコアとなっています。

図3-1 「よく読む(ここ3ヶ月+以前から)」面(男性が優位)



④ 「生活情報・医療・教育」や「投書」はさらに女性のスコアが高まった

もともと女性がよく読んでいる「生活情報・医療・教育面」、「投書面」については、「よく読むようになった」女性が男性を上回ったため、さらに男女のスコア差が広がっています。

図3-2 「よく読む(ここ3ヶ月+以前から)」面(女性が優位)


⑤ 「政治面」「1面」「社会面」は「よく読む」の割合が男女同等に

「政治面」「1面」「社会面」は「よく読む」のスコアが男女でほぼ同じ程度。特に「政治面」で女性スコアの増加が顕著です。

図3-3「よく読む(ここ3ヶ月+以前から)」面(男女同等)


⑥ 年代別では30代と60歳以上が「よく読むようになった」人のスコアが全体的に高め

年代別に「ここ3ヶ月で読むようになった」人のスコアをみてみると、30代と60歳以上ではどの面もスコアが高めです。また、20代も22.0%が政治面を読むようになったと回答しています。

図4 「ここ3ヶ月でよく読むようになった」面(全体・年代別)



⑦ 全体の7割が「政権交代」を巡る動向について関心を持っている

新聞の読み方の変化の理由を探るため、「最近特に気になっているニュースや社会的テーマ」を3つまで聞いたところ、男女別で以下のような差が見られました。
▽ 男女とも高い=「政権交代」「年金・財政問題」
▽ 男性の方が高い=「景気・雇用問題」
▽ 女性の方が高い=「新型インフルエンザ」「介護・高齢化」

図5「あなたが最近、特に気になっているニュースや社会的なテーマはありますか。」(3つまで回答)


⑧ 年代でみると、スコアに差がある「政権交代」

「関心のあるニュース・テーマ」を年代別にみてみると、「政権交代」については、スコアに差が出ています。最も関心が高いのが60歳以上(93.2%)、次いで40代(71.4%)、50代(70.9%)となっていますが、20代では4割にとどまっています。一方で「景気・雇用問題」は年代によるスコアの差があまりないことが分かります。

図6「気になっているニュースや社会的なテーマ」(3つまで回答)


⑨ まとめ

昨年から続く景気・雇用の問題や年金・国の財政問題、そして大きな注目を集める今年秋の政権交代、新型インフルエンザの流行など、最近の社会の変化を通じて、政治面や1面、経済面など硬派ニュースが意識して読まれるようになったことが分かりました。
特に政治面は、これまで男性が多く読んでいた面ですが、女性でここ最近よく読むようになったと答えた人が36.0%いて、男女差がなくなりつつあります。
最近の社会の変化は、新聞への注目を高めるという影響をもたらしているようです。

(吉池)

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