中3生の勉強法には「成績が上がる勉強法」はあるか?
中3生の勉強法には「成績が上がる勉強法」と「成績が下がる勉強法」があります。
とかく時間に追われがちな中3生ですが、同じ勉強法でも「成績が上がらない」、或いは「下がってしまう」事態になりかねないのです。ですから、限られた時間で戦わなければならない受験生は特に、勉強法には注意を払うべきなのです。
高校受験の勉強で難しいところは、国数英社理の5教科をバランス良く勉強することです。中1のころから高校受験を目標にして勉強している受験生を除くと、ほとんどの生徒は部活を引退する6~7月頃からが高校受験の勉強を開始することになるのではないでしょうか。そんな受験生たちはどんなふうに受験勉強をスタートさせるのでしょうか?
ありがちな勉強法に、教科書を初めから勉強するというものがあります。果たしてこの勉強法は「成績が上がる勉強法」それとも「成績が下がる勉強法」どちらでしょうか?答えは「成績が下がる勉強法」です。なんといっても、教科書を最初から勉強することは、効率が良い勉強法とは言えません!教科書の最初から全部がわかっていない人がいったいどれくらいいるのでしょうか?わかり切っているところまでいちいち丁寧に勉強している時間なんて中3生にはありませんからね。ではどうすればよいのでしょうか?
いきなり教科書や参考書から入る受験生もいますが、その前に準備を入念に行いましょう。しっかりと準備をすることで、無駄なく高校受験の勉強に専念できるのです。準備の仕方によって勉強の成果が大きく変わります。その準備とは、①自分の成績を把握すること。②志望校の傾向を確認すること。です。
ではここからは、具体的に説明していきます。
①自分の成績を把握する
まずは①自分の成績を把握するについてです。
高校受験の勉強を開始する前に、まずは自分の成績を把握しておきましょう。受験勉強を開始する時点で、 「中1、中2の内容が理解できているかどうか?」がポイントになります。当たり前のことですが、中2までの内容が理解できていないと、中3の内容を理解することができないことが多いからです。中2までの内容の理解が不安ならば、さらに、どの単元ができていないのかを確認して行く必要があります。闇雲に教科書全部をやる必要はありません。苦手な単元をしっかり把握し、その上で、中2までの内容の復習に取り掛かりましょう。
また、復習をするには夏休みを大いに活用しましょう。苦手な教科があれば、その教科を重点的に勉強するなど工夫も必要です。中3の夏休みが終わるまでに、基礎を固めておくことが高校受験攻略の鍵になります!受験問題の多くは、中学生の基礎ができていれば解ける問題です。ポイントを絞って効率よく基礎固めを!!
②志望校の傾向を確認する
次に②志望校の傾向を確認することについて。
高校受験の準備で大事なことに、志望校の分析もあります。ご存知のとおり、私立と公立では、試験傾向や科目が異なることが多いからです。自分の志望校の科目数や、試験傾向を知ることは非常に大事な作業です。これなくしては効率の良い受験勉強は不可能です。
公立高校であれば、基礎的な中学の内容が出題される傾向にあります。その一方、私立高校などでは、学校によってそれぞれ傾向と対策が異なります。このように学校によって対策が異なるので、私立高校を志望する場合は特に自分の志望校の分析をしっかりとしておくことが大切です。
高校受験の各教科の基礎を身につける勉強法
ここからは、高校受験の各教科の基礎を身につける勉強法について紹介していきたいと思います。
高校受験といっても、中学校で学習する範囲から逸脱する問題は出題されません。一部の難関私立高校を除けば、基礎ができていれば受験問題は解けます。
中学3年分にあなるので範囲は広いですが、効率的に勉強すれば受験までには間に合うはずです。
では具体的に各教科の「成績が上がる勉強法」と「成績が下がる勉強法」についてです。
数学編
まずは数学から。数学を苦手科目として挙げる受験生は多いと思います。それは他の教科よりも対策が難しいと感じている人が多いからではないでしょうか?
ですが実際には、一部の応用問題の難易度が高いせいで難しく感じているのです。ここで、「この難しいを解けるようにならなくては!!」と躍起になって難しい問題に何時間も取り組んでいるのは、「成績が下がる勉強法」です。
「難しい問題に解けるまで!」と言って何時間もそれにかかっていては「時間がもったいない!!」実は数学を効率よく勉強するには、基本問題を何度も繰り返して解くことです。基礎ができていれば、7割以上は確実に解けるのが高校受験の数学です。
「数学はセンス」と考えている人もいますが、高校受験の問題にセンスは必要ありません。反復練習で解法を身につければ、確実に正解することができるようになります。つまり、「、基本問題を何度も繰り返して解くこと」こそが、「成績が上がる勉強法」なのです。
国語編
次は国語について。国語は勉強法がわからないという声をよく聞く教科です。しかし、「よくわからないから漢字の練習だけ。」とか、「とりあえず、問題を解いてみる。」というのは「成績が下がる勉強法」です。何も意識せずに勉強してもそれは時間の無駄に過ぎません。
国語の問題で一番配点が高いのは、長文読解になります。ですから、やはり長文読解の対策をすべきです。高校受験の国語読解は、きちんとした解き方があります。必ず、問題を説いたあとは、模範解答と自分の作った答とを比較してみます。
そして、模範解答を構成している部分を本文の中でチェックしてみましょう。どこにも書かれていないことが答えになることはないからです。
英語編
高校受験の英語は、基礎さえ押さえれば受験でも高得点が取ることができます。そのため英語が得意か不得意かで、点差は開き易く、入試の成績もかなり変わってきます。
ですが英語は覚える量は少ないので、勉強すれば必ず成績が上がる教科でもあります!!苦手意識を持っている人もあきらめず、頑張りましょう!!覚える量はすくないのだからといって、テキストを丸暗記しようとする生徒を見かけることがあります。時間がたっぷりあるのならこの勉強法はある程度有効だといえますが、時間が限られている中3生にはこの方法は「成績が下がる勉強法」です。英文法の構造を理解するよりも、実際に問題を解いて暗記した方が受験勉強としては効率が良い勉強法であると言えます。
特別なものを使う必要はありません。学校や塾で使っているテキストや問題集の復習をきちんと行いましょう。
社会編
高校受験の社会は、範囲が広く覚えるのが非常に大変な教科です。やはり、社会の勉強で重要となるのは、用語や背景をしっかりと覚えることになります。歴史・地理・公民と範囲が広いですが、基礎ができていれば確実に高校受験の社会は攻略することができるので、敬遠せずに取り組みましょう。
暗記ペンなどで線を引きながら、教科書を暗記していこうとする生徒や、くノートを丁寧に書いて覚えようとする受験生もいますが、この勉強法は効率がよくありません。「成績が下がる勉強法」です。時間が限られている高校受験では、効率よく暗記する工夫をすべきなのです。学校で配られている復習用の問題集などを使って覚える必要があるものだけ、ポイントを絞った勉強をしましょう。
理科編
最後に理科ですが、高校受験の理科は、単元ごとに特徴がある厄介な教科になります。暗記と計算が必要な教科なので、受験対策にも時間がかかります。理科が苦手な場合は、いきなり問題に取り組むのは「成績が下がる勉強法」です。まずは基礎的な用語や内容を理解することから始めましょう。理科の基礎ができたら、あとは問題集で高校受験対策をしましょう。
高校受験で受験生の多くは、完璧に解けないと合格できないと考えてしまいがちです。しかし実際には、満点をとれなくて高校に合格することはできます。受験勉強は「満点を目指す」のではなく、まずは「合格最低点を目指す」ところから始めましょう。
高校受験の勉強法Q&A
よく相談される勉強に関する質問をまとめてみました。
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やらなくてはならないことが多すぎるけどどうしたらいい?
今やらなくていいことをリストアップしてみること。
高校受験を控えた中3生にはやらなくてはならないことはいつもたくさんありますよね。「余りに多すぎてパニック状態。」などということも・・・。そんな時はまず、頭を整理するためにもやらなければならないことをリストアップしてみましょう。そしてそこから、例えば明日学校の休み時間にでもできるものや、休みの日など、時間があるときにゆっくり取り組んだ方がいいものなど、あえて今やらなくても良いものをピックアップしてみます。すると、今すべきことだけが明確になり、スケジュールも随分スッキリするはずです。
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何から手を付けてよいかわからない・・・
好きなことや簡単なことから始めたらどうでしょう!
受験生にはやるべきことが常にいくつもあるものです。まずは大変なことから片付けよう!という生真面目な人もいるかもしれません。ですが、そうすると、なかなか机に向かうのも気が重いし、だいたいちっとも勉強がはかどりません・・・やるべきことがたくさんあるときはまず、好きなことや簡単なことから始めましょう。好きなことや簡単なことなら、取り掛かるのもずっと気が楽。しかもスイスイとこなしていけるので気分もいい。気分がのってきたところで、大変なことに取り掛かってみれば各段に効率よく予定がこなせますよ。
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計算ミスをどうしてもしてしまいます
ミスする原因を見直してみる。
数学で多い悩みの1つが計算ミス。「計算ミスがどうしてもなくならない!」という受験生は沢山います。計算ミスによる失点は本当に残念です。では、これをなくすことはできるのでしょうか?
計算ミスをしたとき、なぜミスをしたのか徹底的に分析してみてください。おそらく原因はそんなに何通りもないはずです。例えば、「必要以上に急ぎ過ぎている。」「字がきたなくて見間違いをしていた。」「実力不足。」「緊張していた。」などがよくあげられる原因です。いつもやったことがない程のスピードで計算をすれば当然1つ1つの過程がいい加減になりがちです。もう少し落ち着いて確認しながらやってみましょう。また、慌てて書いた汚い字を見間違えるのもよくあること。きれいな字を心がけて。こんな風に原因を見つけ、改善していけば、必ず計算ミスはなくせます。
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苦手な単元の対策は優先すべき?
個人的な意見ですが、苦手な単元は先送りしても良いと思っています。
問題集などを解いている時、苦手な単元にぶつかると、ガクッとペースが落ちてしまいますよね。そうなるとペースだけでなくやる気までもがダウンしてしまいがちです。これではもったいない。
そんな時は思い切ってその単元をとばしてしまいましょう。高校受験を控えた中3生としては苦手な単元をとばすなんてかなり抵抗があることかもしれません。もちろん完全に捨ててしまうわけではありませんよ!休日などの時間に余裕があるときに改めて挑戦するのです。苦手な単元だけを腰を据えて取り組むと、ひたすら問題集を解き進めているときに躓くのとは違い気持ちにも余裕をもって取り組むことができ、成果もより期待できるはずです。
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勉強が予定通りに進みません・・・
予定を消化することよりもやった内容を重要視する!
勉強の予定を立てて勉強をするんだけど丁寧にやってたらなかなか予定通りには終わらないものです。そこで、ついついその予定をこなすことだけに気持ちが向いてしまいます。勉強を予定通りに進めたいがためにとにかくひたすら問題を解く、英単語を覚える・・・。しかしただそれだけでは勉強としては不十分です。
大切なのはその日の学習を定着させること。必ず、翌日と1週間後に復習の時間を取りましょう。たとえ、これまでよりも進む速度が落ちたとしても、今はやったことを定着させることに重きを置くようにしましょう。勉強はこなすことよりもその内容をいかにしっかり身に着けるかが重要なのです。
参考になるサイト
高校受験の勉強法に関する書籍はたくさん出版されていますから、参考書コーナーに行けばたくさん見つかるはずです。ネット上でも「高校受験 勉強法」と検索すれば見つかります。勉強法の教材も販売されていますが高額なものもあるため、慎重に選ぶ方がいいです。高校受験勉強法ランキングは、自分のタイプに合った教材を探すのに参考になります。あとは実行あるのみです!